甲状腺ひとつ取ってみた

甲状腺腫の手術と入院生活などの記録

良性の甲状腺腫

初めて足を踏み入れた甲状腺専門の病院。そこで私を待っていたのは、通勤時間帯の駅のホームのような人だかりだった。この人たちみんな甲状腺が悪いの?

昔、北京に留学していた友人を訪ねたことを思い出す。到着ロビーに出たとたん、出迎えの人の数に圧倒されて(なんかみんなワーワー叫んでたし)思わず制限エリアに戻ってしまったのだった。あの時は心底怖かった。

しかし今回は逃げ帰るわけにはいかない。おずおずと受付を済ませ、予診のため長蛇の列の最後尾につく。先頭で何をやっているのかと思ったら、なんと体重測定! 「はい○○キロ」「はい××キロ」と次々さばかれていく患者さんたち。体重の増減を見るため必要なんだろうけど、こんなにオープンに体重を……と軽くショックを受けた。

それから看護師さんに症状を説明し、採血と血圧測定もしたような気がするけどよく覚えていない。ともかく予診が終わったらようやく医師の診察。エコーとレントゲンもやったかな?

1週間後、検査結果を聞きに行く。左の甲状腺に4cmの腫瘍があるけど良性だから経過観察でいいとのこと。周囲の人に聞いてみると、意外と甲状腺腫がある女性は多く、みんな私と同じく良性だからとそのままにしていた。なので甲状腺腫についてはこれにて一件落着、のはずだった。