甲状腺ひとつ取ってみた

甲状腺腫の手術と入院生活などの記録

甲状腺専門の病院?

私が甲状腺腫の摘出手術をしたのは2022年3月だが、実は甲状腺腫そのものはもっと前にできていた。

おそらく5年か6年前(覚えていない)、友人と食事に行った時のこと。突然首の左側がボコッと腫れていることに気づいた。楽しく飲み食いしていたのに、予期せぬ出来事にテンションがダダ下がりしたのは覚えている。

寝て起きても腫れは治まっていなかったので、仕方なく昔から胃カメラの時などにお世話になっているクリニックに出向いた。エコーを撮ってみると「ああ、甲状腺に腫瘍ができてるね」。甲状腺? 腫瘍? それまで甲状腺に意識を向けたことなどなかった私はポカンとした。「腫れてるのは炎症を起こしてるんだろうから抗生物質を出します。一度甲状腺専門の病院で調べてもらって」。甲状腺専門の病院があるということもこの時初めて知った。

東京で甲状腺専門の病院というと、有名どころは2つに絞られる。表参道の病院と駒込の病院だ。どちらもひどく混んでいて、特に表参道は朝4時頃(!)から順番待ちをする人も珍しくないという。世の中で甲状腺の病気に悩む人はそんなに多いのか……。

年を取っても全然早く起きられない私は「比較的空いていそう」と一縷の望みをかけて駒込の病院に初診の予約を入れた。しかしもちろん、空いているなんてことはなかったのだ。