手術することになった
さて、検査の結果。甲状腺機能には問題がなかった。私の懸念だった体調不良の原因は甲状腺でもないということだ。やっぱり自律神経が全く機能してないということなのか……。
がっくりする私をよそに、主治医は甲状腺腫について説明を始めた。細胞診の結果、私の甲状腺腫は良性でクラス2(異型細胞は認められるが、悪性ではない)。種類としては濾胞(ろほう)腺腫というもので、最もよくあるタイプの良性腫瘍だという。ただし約6×5cmとかなり大きく、今後がん化する可能性もないとは言えないので摘出手術が妥当との診断だった。
手術かあ……とも思ったが、まあこの際だから取るか! と軽い気持ちで手術することにした。この先えらく面倒なことになるとも知らずに。
その他、ざっくり以下のような説明を受けた。
・手術はこのクリニックではなく、A病院で行う。ただし執刀は主治医。
・手術は全身麻酔で、腫瘍を左の甲状腺ごと切除する。術後の経過に問題がなければ入院は1週間程度。
・入院前にA病院を受診し、CT検査などを受けること。
全身麻酔? しかも腫瘍だけじゃなくて甲状腺も取っちゃうの?? 何も考えずに手術に同意してみたものの、早くも暗雲が立ち込めてきたのだった。