甲状腺ひとつ取ってみた

甲状腺腫の手術と入院生活などの記録

入院1日目(1)

2022年3月1日、今日から入院生活が始まる。夫に付き添ってもらい、午前9時くらいに病院に到着した。

私には不安があった。というのも何時に病院に行けばいいのかよくわからなかったのである。入退院窓口には午前8時半から10時の間に手続きを済ませろと言われている。しかし私の外科外来の予約時間が10時となっているのだ。外来の看護師さんに聞いても「まあ適当に…」みたいな感じでズバリ何時に来いという指定がなかったので、とりあえず早めに行ってみることにしたのだった。

外科外来で受付を済ませる。しばらく待つ。声はかからない。嫌な予感がする。看護師さんに尋ねてみる。

「今日から入院なので手続きしたいんですけど、10時まで待たないとダメですか?」

「先生の診察があるので……10時前にはお呼びできると思いますよ」

「今日は診察ないって昨日聞いたんですけど」

「そうなんですか?」

全然話違うじゃん……と思ったが、言ってもどうにもならない感じなので、予約時間には戻ってくる旨を伝えて院内の喫茶店でひと休み。そして10時前に外来に戻ってみると……

「あっ、PCR検査陰性でしたのでこのまま病棟に向かってください」

あれ、診察は? 何が何だかわからないが、とにかく入退院受付へ(当然入院手続きをしないで病棟へ行ったら二度手間になる)。晴れて入院できることになった。はーやれやれ。

みなさん忙しいので仕方ないが、この病院はなんというか、人によって言うことが全然違うのだ。こちらの理解が悪くて、結局はみんな同じことを言ってるっていう可能性はあるけれども。退院した今になって考えれば、こちらも適当にやっていればよかったんだろうと思う。しかし入院中はそこまで考えが及ばず「誰の言うことを信じたらいいの……」みたいな場面にちょくちょく遭遇することになる。