甲状腺ひとつ取ってみた

甲状腺腫の手術と入院生活などの記録

入院4日目

明けて3月4日、入院も4日目となった。

術後の歯科検診などもこなしつつ、私は4人部屋に移るのを今か今かと待ち構えていた。別に快適な個室が嫌なわけではないのだが、値段のことを考えると、あと1泊しろとか言われたらどうしようと気が気ではなかったのだ。

そして日も傾いてきた16:30頃、ようやく部屋を移れることになった。パジャマにスーツケースという、冷静に見たらおかしな姿で4人部屋に向かう。

聞いていた通り、ナースステーションのほぼ真正面の部屋だった。私の他はみなさん高齢の女性、そのうち2人は寝たきりのようだ。しかも私の隣の女性はずっと結構なボリュームの唸り声を上げており、ときおり何事かと思うほどの絶叫も交じる。なるほど、これでは看護師さんもオススメしないムードを出すわけだわ。

とはいえ他に選択肢もないので仕方ない。とりあえず6人部屋に比べればだいぶ開放感があるだけでもよしとする。

そして主治医チーム登場。「今日はここにいるんだね」と笑われる。毎日移動しているのだから無理もない。しかしここで希望の光が灯る。経過はすこぶる順調なので、週明けにドレーンが抜けたらそのまま退院していいということになったのだ。

月曜に退院できるなら、今日を含めてあと3日の我慢。それくらいなら何とか大丈夫だろうと己を奮い立たせる。しかし私の祖母もそうだったのだが、寝たきりの人は昼夜逆転になりがちである。夜はきっと寝られないんだろうなと、内心覚悟はしていた。