甲状腺ひとつ取ってみた

甲状腺腫の手術と入院生活などの記録

入院3日目(2)

個室でのんびりできるかと思いきや、術後ということもあって意外とやることは多い。

まず採尿・残尿測定を2回して、排尿がスムーズにできるかチェックする。1回目はOKが出たが、2回目はなぜか残尿量が多く、結局3回目でクリアとなった。点滴しながらの採尿は非常に面倒くさいので、肩の荷が下りたような気持ち。

昼寝でもするかと思っていたら、なぜか興奮気味の看護師さんが入ってきて「院長の回診があります!」と告げられた。初対面の院長先生はロマンスグレーの穏やかそうな方。看護師さんいわく、院長の回診は相当レアなのだそう。個室患者へのサービスか? と邪推したが、そういうことではないのでしょう、たぶん。

続いて今度は主治医チームの回診。「食事ほとんど食べなかったんだって? 水分も摂らなかったら脱水症状になっちゃうよ」と叱られ、あえなく再度点滴となる。

術後の痛みは人それぞれだと思うが、私の場合は扁桃腺が腫れた時のような痛みがあって、唾を飲み込むのもひと苦労だったのである。そんな時にこんな食事が出てきたらどうします?

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ご飯が全粥になっているだけで、あとは普通の食事なんですよ。術後2日ぐらいはお粥だって聞いてたから、てっきりお粥だけなのかと思ったらこんなに出てくるとは……。まだ頭痛がひどいこともあって、とても食欲がわかなかったのだ。

しかし点滴している間は当然退院もできないわけで、夕食からはなるべく食べようと決意。確認に来た研修医(たぶん)に昼食よりは食べたことをアピールし、めでたく点滴を抜いてもらうことに成功した。この辺から研修医(たぶん)に強めに言えば要望が通ることを学習し、退院までこの手段を多用することになる。先生、その節は大変失礼いたしました。