甲状腺ひとつ取ってみた

甲状腺腫の手術と入院生活などの記録

甲状腺腫、摘出後の痛み

はじめにお断りしておきたいのだが、痛みの感じ方というのはとかく個人差が大きい。ある人がものすごく痛いと感じても、別の人はそれほどだったりということはよくある。なのでこれから書くことは、あくまで私の個人的な感想であって、全ての人に当てはまるわけでは決してない。こういう人もいるんだな、ぐらいの感じでおつきあいください。ちなみに私は自他共に認める痛みに強いタイプです。

ということで摘出後の痛みだが、まず手術直後。ICUでは痛みというより首から胸の辺りにかけて重だるいような感じがした。足のほうに向かって力をかけて引っ張られているような。たとえるなら筋肉痛に近い。主治医によると「手術で筋肉もいじってるからそう感じてもおかしくない」とのこと。

また、ものを飲み込むのにやや苦労した。扁桃腺が腫れたときのような痛みがするのだ。しかしこれは2、3日たつと気にならない程度まで回復した。

気になったのは首からあごにかけての違和感だ。洗顔のとき顔に触れると、特に腫瘍のあった左側の感覚がおかしい。歯を抜くときに麻酔を打つと、しばらくしびれた感じが続くことがあるが、それが広範囲にわたっている感じ。触っても何か直接皮膚に触れていないような気がして、どうにも気持ち悪い。これは入院中には回復せず、手術後2週間ぐらいたってようやく少しよくなってきたかな……ぐらい。

手術部位の違和感については2~3か月程度続くと聞いていたので、長い目で見ていこうと思っている。その上でいつもと違うな、みたいなことがあったら念のため受診するつもり。

そして違和感が和らいできたと思ったら、今度は逆に傷の痛みを少し感じるようになった。具体的に言うと、シャワーを患部に当てると痛む。とはいえ痛いと感じるのはシャワーのように何か傷に当たった時ぐらいで、普段は痛みを感じることはまずない。

まとめると私の場合、痛みというより違和感のほうが気になっている。少なくとも痛くて我慢できないということはない。しつこいようだが個人差があるので、あくまで私の場合は、ということです。